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EP便り2009年6月号 PDF 印刷 Eメール
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6月の学習会のお知らせ

日時:6月13日(土) 13:00〜16:00
会場:高輪区民センター3階 講習室
〒108-0074
港区高輪1-16-25 高輪コミュニティーぷらざ
TEL(03)5421-7616    FAX:(03)5421-7628
http://www.koyukai.org/takanawa_guide.html
<会場への交通機関>地下鉄南北線/三田線
白金高輪駅下車出口1番 駅の真上です。
(センターには専用の駐車場がありません)

学習会のご案内

エパレクでは、毎月1回(原則第2土曜日、1月8月はお休み)ぜんそくやCOPDなどについての学習会をしています。初めて病気と診断されて不安な時、病気のことをもっと知りたい時、処方された薬について気になる時などにお気軽にご参加ください。病気とじょうずにつきあうことができるようになった先輩患者(EP)や薬剤師などの専門家とテーブルを囲んでいっしょに勉強してみませんか。わかりやすいテキストや薬の一覧表などもご用意しております。

エパレク定期総会とオープンセミナー(講演会)のお知らせ

7月5日(日)に、高輪区民センターで開催いたします。会員は12:00からの総会への出席、または事前に委任状の提出をお願いいたします。13:00から専門医による講演会、須甲松信先生「ぜんそくについて」、田知本寛先生「食物アレルギーについて」を開催いたします。学習会の皆様、講演会の準備や当日のお手伝いをよろしくお願いいたします。今から予定に入れておいてください。


☆5月の学習会での話し合いから、今回は「新型インフルエンザ対策」についてまとめました。

(記号「A」はEPから、「薬A」は薬剤師から、「医A」は専門医からの回答です)

1.新型インフルエンザと今までのインフルエンザはどう違うのですか?

A:インフルエンザはヒトだけでなく、鳥やブタなどもかかります。今回はブタ(swine)由来のウイルスがヒトの体内でヒトからヒトに効率よく感染する形に変異して「新型インフルエンザ(H1N1)」となり世界中に広まりました。新しいウイルスにはだれも免疫がないので一気に感染が広がりやすく、また次第に変化して毒性が増すことが多いのでWHOなどが流行をフェーズに分けて監視しています。重症度は今のところ季節性インフルエンザ(今までのインフルエンザ)と同程度、抗ウイルス薬が効きます。日本など北半球では夏に向かって一旦終息に向かうと考えられていますが、秋以降の第二波に備えて今から対策を考えておくことが大切です。日頃から新聞、ニュースなどを見る習慣をつけましょう。海外に出かける場合には、渡航先の情報をあらかじめ入手して判断材料にしましょう。また、今一番心配されているのは、毒性が強い「トリインフルエンザ(H5N1)」のパンデミック(大流行)です。

薬A:大切なことは、インフルエンザが新型かそうでないかということよりも、自分自身が感染しないことです。とくに喘息、COPDなどの慢性の呼吸器疾患をお持ちの方は、元々の疾患が悪化してしまうこともありますので、注意が必要です。

医A:今回の新型インフルエンザは抗ウイルス薬(リレンザ、タミフル)が良く効く事が分っていますので、季節型のインフルエンザと同様に48時間以内に抗ウイルス薬を使えば3日目の症状は使わない時に比べて緩和すると考えられます。インフルエンザは急に高熱が出る以外に、頭痛、筋肉痛、関節痛などもあり、「普通の風邪と違う」感じがあります。一個のウイルスが24時間で100万個に迄、増殖するので早く疑って、早く治療する事が大事ですが早すぎると検査で陰性と出てしまうので、その点は医療関係者とよく相談してください。症状を優先して抗ウイルス薬を使う事も必要になって来ます。

2.うつらないようにするにはどうしたらよいのですか?

A:基本的には今までのインフルエンザと同じように考えてください。流行しているところ、人混みなどはなるべく避ける、咳をしている人とは2m以上離れる、帰ったら手洗い、うがいをきちんとする。ぜんそくのコントロールをきちんとして、睡眠、栄養などにも気を配る。家族の中で発症した場合には、個室で養生をしてもらい、食器なども別にするなど看護する家族にうつさない工夫をしましょう。

医A:インタールの点鼻薬を使っているとインフルエンザに罹り難くなると言われています。鼻炎がある方は流行時期にはインタールの点鼻薬を使って見るのも方法です。

3.今、マスクが売り切れなので心配です。

A:マスクが一番有効なのは、自分から他人に咳やくしゃみの飛沫などでうつさないために使う場合です。ほとんどのマスクはウイルスを完全に防ぐことはできないので、非感染者の着用を勧めない国もあります。厚労省も「症状のある人はマスク(不織布)を積極的に着用すること、咳エチケットを守ること」を推奨しています。ただし、かかると重症化しやすい「呼吸器病、糖尿病など慢性病の患者、妊婦」などがやむを得ない外出時(通院など)にマスクをして自衛することは大事です。一回使ったマスクは捨て、触った手も必ず洗います。店頭に出た時に、今後あわてないために買っておきましょう。

薬A:マスクは、どこも欠品が続いているようです。今後は、流行前に前もって買い置きし、備蓄しておくことをお勧めします。

医A:マスクは完全に感染を防いでくれるものではないのですが自分が罹ってしまった場合はエチケットとして必要になります。病院でも入手が困難ですのでマスクが入手できない時は咳エチケットを徹底して守っていただく事や自分が運悪く罹患した場合は不用意に外出しない事か大事と考えます。

4.インフルエンザにかかったかな?と思った時にぜんそく患者はどうすればよいのでしょう。

A:まず、地域の保健所の発熱相談センターに電話し、発熱外来の場所などをたずねましょう。風邪薬はインフルエンザウイルスには効きませんので、抗ウイルス薬を処方してもらいます。出向く時には必ず喘息カード、日記、おクスリ手帳などを持参して、必要なら喘息の治療、薬の処方、入院などの処置をしてもらえるようにします。ぜんそく症状の悪化などが心配な場合もかかりつけ医への「いきなり受診」ではなく、まず電話で主治医に問い合わせ、その指示に従いましょう。これは「自分が感染源にならないために」また「病院が重症者の発生源にならないために」必ず守るべきことです。

医A:まずは電話で相談してください。他の患者さんへの感染を防ぐために来院の時間帯を制限し速やかに検査と処置をする必要があります。今回の新型では発熱外来を受診しますが新型でも数が増えた場合は季節型と同様に一般病院で診る事になります。新聞や報道で状況を調べて対応を図ってください。分り難い時は病院に相談の電話を入れてください。

5.流行に備えて準備しておくことはありますか?

A:災害への備えと同じように考えましょう。消毒薬やマスク、保存できる食料、水、持病すべてについての予備の薬(2週間分くらい)、入院セットの準備等に加え、主治医とあらかじめ対策を相談しておく、いざという時に搬送や買い物を頼める友人や近所の人を確保しておくことなども大切です。日頃からぜんそくのコントロールをしっかりしておき、重症化するのを防ぎましょう。

薬A:今回の流行の場合、マスクが売り切れるなどの事態が起きていますし、毒性の強いインフルエンザが流行した場合は、社会機能自体のマヒも想定されています。早めの備蓄が重要です。

医A:今はフェーズ5になってしまいましたが、フェーズ3までの警戒レベルであれば抗ウイルス薬を希望者に自費で分けて差し上げる事が出来ます。受験生、ぜんそくや糖尿病などを持ち、罹患しやすく、罹患すると重症化しやすい方などには、出来るだけこのような備蓄をお薦めしています。

監修:灰田美知子 文責:黒木宏隆、矢内純子