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EP便り2009年12月号 PDF 印刷 Eメール

エパレク学習会の情報誌 EP便り 2009年12月号

今月号は、11月に行われた学習会でのご質問をまとめました。   (EP便りpdf版はこちら)

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12月の学習会のお知らせ

日時:12月12日(土) 13:00〜16:00
会場:高輪区民センター3階 講習室

 

「大相談会」準備会のお知らせ

日時:2010年1月23日(土)13:00~16:00
会場:高輪区民センター3階 講習室

〒108-0074
港区高輪1-16-25 高輪コミュニティーぷらざ
TEL(03)5421-7616 FAX:(03)5421-7628
http://www.koyukai.org/takanawa_guide.html
<会場への交通機関>地下鉄南北線/三田線
白金高輪駅下車出口1番 駅の真上です。
(センターには専用の駐車場がありません)

学習会のご案内

エパレクでは、毎月1回(原則第2土曜日、1月8月はお休み)ぜんそくやCOPDなどについての学習会をしています。初めて病気と診断されて不安な時、病気のことをもっと知りたい時、処方された薬について気になる時などにお気軽にご参加ください。病気とじょうずにつきあうことができるようになった先輩患者(EP)や薬剤師などの専門家とテーブルを囲んでいっしょに勉強してみませんか。わかりやすいテキストや薬の一覧表などもご用意しております。

エパレクオープンセミナー(大相談会)のお知らせ

独立行政法人環境再生保全機構と共催する「第5回熟練患者(EP)と専門家が答える大相談会」2010年1月31日(日)12時20分(開演)の準備中です。
ご講演くださる先生方は、相澤久道先生(久留米大学 内科教授=COPD)秋山一男先生(相模原病院 院長=アレルギー)浦島充佳先生(東京慈恵会医科大学 小児科准教授=感染症/新型インフルエンザ)。
EPをはじめ、多くの方のご協力とご参加をよろしくお願いいたします。
なお、準備会を1月23日(土)に学習会の会場(高輪区民センター3階講習室)でいたしますのでお集まり下さい。

 

インフルエンザの感染拡大に伴い、学習会へ参加する方に気をつけていただきたいこと

熱がある、セキが出る、のどが痛いなどといったカゼの症状がある時にはご参加を見合わせてください。インフルエンザは交通機関や大勢の人の集まるところでは多くの人に同時に感染します。また、症状が治まってからも2日ほどは人にうつす恐れがありますので、なるべく自宅で療養することをお勧めいたします。皆様に安心してご参加して頂けますよう、ご協力ください。

 

季節型インフルエンザと新型インフルエンザ(H1N1)の情報にご注意ください

引き続き新型インフルエンザの感染が拡大しています。また寒さに向かい、。(毎日新聞11月28日朝刊の記事より)
「厚生労働省は11月27日に、今年7月以降の患者数が1000万人を超え、今月22日までに1075万人に達するとの推計結果を発表した。また16~22日の1週間に全国約500カ所の定点医療機関を受診した患者数は、1施設当たり今シーズン最多の38・89(30で警戒レベル)。昨冬の季節性インフルエンザのピーク(今年1月19~25日)だった37・45を上回り、地方都市を中心に流行がさらに拡大している。」
予防の一番は、ワクチンの予防接種で病気に対する免疫をつけることです。もし罹った場合でも、症状を軽くします。体調を整えて早めに予防接種を受けましょう。接種時期はお住まいの地域によって違います。また優先接種は、原則かかりつけ医から、またはかかりつけ医の紹介状を持って接種機関で受けます。アレルギーなどで副作用がご心配の方はかかりつけ医に相談しましょう。ぜんそくやCOPDなど慢性呼吸器疾患のある方、ステロイド薬や免疫抑制薬を使って治療をされている方については、インフルエンザの重症化や持病の重症化が懸念されていますので十分ご注意下さい。個人レベルでできる予防は、手洗い、うがいの励行、人混みを避ける、栄養や睡眠をしっかりとるなど。カゼ症状が出た場合には医療機関で「ぜんそく患者」であることを告げて受診しましょう。インフルエンザの場合にはなるべく早く抗ウイルス薬を使い始めるとウイルスの増殖を抑えるので、症状緩和や重症化の回避、持病の悪化予防も期待できます。

☆厚生労働省新型インフルエンザ対策関連情報

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

☆新型インフルエンザ対策(A/H1N1)ぜんそくなどの呼吸器疾患のある人へ

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-18-01.pdf

 

☆11月の学習会での話し合いとセミナーでのご質問やご回答から、今回のQ&Aをまとめました。

(記号「A」はEPや患者会から、「薬A」は薬剤師から、「医A」は専門医からの回答です)

今回も薬剤師さんがご参加下さいましたので「薬剤師さんに何でも聞いてみよう2」を開催、活発な質疑がありました。日頃の疑問をそのままにしていると、いざという時に「どうするんだっけ?」と迷ってしまいがち。勝手な思い込みやあやふやな知識を確認、修正できる貴重な機会です。「聞くは一時の恥」「知は力」。自分の身体は自分でしっかり守りましょう。

Q:処方薬の使用期限はどれくらいですか?良い保存方法はありますか?

A:ぜんそくなど慢性疾患の場合には、コントロールされていれば毎回ほぼ同じような薬が処方されるので、災害時や突発的なできごとで受診日がずれても安心なように「1ヶ月分」くらいの薬のストックを持っていた方が安心です。でもそれ以上薬が「余ってしまう」場合には、「薬を使えない理由」などを率直に話して、医師に薬を変更してもらえないか相談したり、次回の処方量を減らしてもらいましょう。「いざという時の薬」(発作治療薬、経口ステロイド薬、カゼ薬など)は、時々処方日を確認し、夏を超えたもの、一年以上過ぎたものなどは残っていても処分し、新しい薬を処方してもらっておきましょう。

 

薬A:多くの皆さんが お使いの吸入薬は、期限が本体に記載されている場合がほとんどなので、必ず確認し、喘息日記に記載しておくなどして、管理いただければと思います。内服薬は、保存方法によって大きく異なってきますが、概ねひと夏を目安にしていただければ、問題ないと思います。


医A:吸入器などは各製品の期限表示を見て判断できますが錠剤や散剤は判断が難しくなります。保存状態がよければ1年位は普通、大丈夫なのですが夏を超えたら入れ替える事、それ以外の場合でも特別、変色があれば処分した方が良いと考えます。劣化しても「効果がない」だけで「害がない」ものもあれば、テトラサイクリンなどの様に劣化すると腎障害を残す製品もあります。在庫の一部は濡れない様に注意して冷蔵/冷凍保存し直ぐに使う可能性のある予備の分は、お財布等に入れ、適宜、期限を見て処分するのが良いでしょう。一方,水薬の期限は、短く、目薬の目安は大体、一ヶ月ですが、咳止めなどもっと短いものもありますので、必ず、もらう時に確認してください。

 

Q:リスクのある人は抗ウイルス薬(タミフル、リレンザ)の予防投与が可能ですか?

A:新型インフルエンザは現在パンデミック(世界的な大流行期・フェーズ6)です。特別な場合を除いて抗ウイルス薬の予防投与は行われていないと思われますし、WHOも推奨していません。長期に使用した場合の影響についてもわかっていません。感染予防については上記の「インフルエンザ情報にご注意下さい」をご参考になさってください。重症患者等が多く集まる医療機関でも現在ワクチンが不足して予防接種を受ないままの医療者が多く働いており、次のような予防策で対処できると考えられています。
標準予防策(スタンダードプリコーション)http://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~ict-w/kansen/1203.pdf
抗ウイルス薬の使用上の注意はこちらから。(副作用に気をつけましょう)

タミフル使用上の注意
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/medical/090511-02.html
リレンザ使用上の注意
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/medical/090511-01.html

薬A:まずご理解頂きたいのは、「予防投与」による予防効果は、「予防投与期間中のみ」の効果であるということです。すなわち、10日間の期間しか予防効果は期待できません。また、流行期間中に継続して予防投与を受けることも、安全性、費用の面から現実的ではありません。そのあたりを理解しながら、「予防投与」について考えて頂ければと思います。

 

医A:重症化が懸念される鳥インフルエンザに備えて抗ウイルス薬の備蓄をお勧めしていましたが、それは流行レベルがフェーズ3の時であり、今のフェーズ6では原則、許可になりません。なお症状が全く出ていない時の予防投与については、毎年何人か受験のための抗ウイルス薬を出していました。試験日にインフルエンザに罹患して一生に一度の入学の機会を逸してしまっては気の毒であると同時に服薬期間が限定されており、いつ迄も不定期に使う訳ではないので実際的です。(予防投与も半量を10日間と言う保険上の取り決めがあり,それ以上は処方できません)通常は、発症が確認されたら処方を受けて使用する事が原則となります。抗ウイルス薬の在庫に限りある事、発症前に投与する「予防投与」をした場合には免疫ができない事、また予防と言っても流行が収束するまで服用し続けるのは実際的ではありません。従って、まず症状が出てからウイルスを速やかに抑制するために使用します。症状が出てから使用すれば抗体が出来るので次の感染の時に有利になります。また症状が出てから48時間を超えない様に使用した方が有利です。リスクのない方は、自然に回復を待っても良いと考えられます。抗ウイルス薬がなかった時代は皆、自然に直していました。その時の注意として熱が高く出ても原則として解熱剤は使用しないと言うことです。インフルエンザは発熱する事でウイルスが弱くなるので熱を下げると却ってウイルスが増殖します。特に小児の場合はインフルエンザ脳症の発症を助長するので禁忌です。他の薬と同様、抗ウイルス薬にも副作用がありますが、他の薬剤にはない副作用としてタミフルの場合は10歳以上の未成年者の場合に異常行動の恐れがあり、原則として一人にならない様に注意します。この異常行動については、インフルエンザ脳症に由来する可能性もあり、結論は出ていませんが、子供が異常行動で、ベランダから飛び降りて亡くなると言う悲惨な事件があってから、一定の注意を呼びかけています。リレンザでも同様の報告があるので発症2日は一人で過ごさせない様にします。またリレンザは吸入できない低年齢の患者には生理的食塩水で希釈してネブライザーで使用します。

 

監修:灰田美知子 文責:黒木宏隆、矢内純子