スギ花粉

スギ花粉


そろそろ花粉症の予防準備の時期です

風邪と花粉症の見分け方。
風邪には、目に症状はめったに出ません。また、鼻水には変化があります。透明な鼻水から徐々にネバネバしたものになり、やがて黄色みがかった鼻水になり、無くなっていきます。
一方、花粉症の場合は、目がかゆい、といった目の違和感があり、鼻水も透明で水っぽく、変化は見られません。
目や鼻に、このような症状が出たら、花粉症の可能性が高いのです。



【症状】

花粉症もアレルギーの一種です。クシャミ、鼻水、鼻づまり、鼻の奥が痒く、目に現れれば涙と、カユミ、そして頭痛等の症状が続き、物事に集中できない、よく眠れないなどの日常生活への影響も大きい病気です。


【予防と治療】


しかし、症状がありながら、医療機関へは、症状が強くなってから受診するケースが多く、そうなると予防的治療よりは治療効果が落ちることになります。決まった時期に症状がある方は、かかりつけのお医者さんに相談に出かけましょう。


現在では、多くの種類の治療薬が開発されており、症状の強さや、それぞれの薬の副作用に応じ薬を変えることによって、よりよい日常生活を送ることが出来ますので、一度処方されたからと言って、その薬を飲み続けるのではなく、効果と副作用を自分でよく観察し、医師に伝えることによって、よりよい薬の選択に役立てることができます。自分にあった薬抗アレルギー薬の予防的服用や、点鼻、点眼により、花粉症の症状が出なかったり、軽く過ごせるようになり、かなり高いQOLが期待できます。決まった時期に症状が出る方は早めに対策を立てれば、より少ないストレスで時期を乗り切れます。


【スギ花粉症以外】


スギ花粉症だけでなく、4月5月のヒノキ、夏の稲、秋のブタクサやセイタカアワダチソウ、一年中何かしらの花粉が飛んでいますが、他の植物でも対策や予防法は同じです。


花粉症は、飛散時期がある程度予測でき、症状が発現、あるいは強くなる前に予防的に抗アレルギー薬を使用することによって、確実に治療効果を上げることが出来る病気といえるようです。


【スギ花粉が飛ぶのは】


■ 晴れ・曇りの風が強い日


■ 気温が10度以上の日


■ 湿度が低い


■ 前日が雨で、前述の三条件と重なる日は特に要注意日


飛散は午前中に多いようですが、その時の気象条件によっても変わってくるので、安心できるのは、雨が降っている間だけかもしれません。


一月の初め頃から飛散が始まり、四月の中旬頃まで続きます。


【外出から帰ったら】


室内に花粉を持ち込まないように玄関ドアの外で、髪、コート、上着などをよく払う。


コート類は、室内には持ちこまずに、玄関に置いておく。滑りやすい生地を利用するのも一つの方法でしょう。


手・顔・目・鼻など、付いている花粉を洗い流しましょう。


【洗濯物とフトン】


フトンや、洗濯物を花粉の時期は外に干さない。


どうしても干すときは、花粉の量が少なくなる午後にだけ、カバーを掛けて干し、カバー類は寝室に持ち込まないようにしましょう。


花粉の季節には、窓を開けない方が賢明かもしれませんが、空気の入れ換えは必要ですよね、性能の良い空気清浄機を活用するのも一つの方法です。


カーテンも花粉の進入を防いでくれるグッズの一つです。洗いの効く、花粉のたまらないなめらかな布地ものを使いましょう。


【お助けグッズ】 マスクもいろいろなものがありますので、試してみてください。

花粉症に苦しむ人は多く、近年いろいろなお助けグッズが登場しています。薬だけでなく、物理的にも花粉を寄せ付けない方法をとりましょう。


また、水道水による鼻への蒸気の吸入などは、かえって刺激になってしまいますので、食塩水を使うようにしましょう。


口と鼻用のマスク、目のためのマスクなど、使い捨てのものが出ていますので、試しながら自分にあったものを見つけてください。


【点鼻薬】


点鼻薬にもいろいろな種類が出ています。抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド等、症状にあうものを選ぶのが第一歩。耳鼻科でも、アレルギー科でも、医師によっては内科でも処方していただけます。とりあえずは、かかりつけの医師の相談しましょう。


【眼科】


涙、痒みなどが主な症状。ひどくなると透明なゲル状の物が目の中に溜まることもあります。治療薬としては抗アレルギー点眼剤、ステロイド点眼剤が使われます。抗アレルギー点眼剤は、症状が出てから使うより、花粉の飛ぶ前から点眼を始めるのは、抗アレルギー薬の内服や点鼻と同じ考え方です。


抗アレルギー薬の点眼剤としては、インタール・ザジデン・アレギザール・リザベン・エリックスの5種類がありますが、作用がそれぞれ違いますので、自分にあった薬を見つけるようにしてください。


眼科だけではなく、アレルギー科や、耳鼻咽喉科、内科でも対応していただけるところはあります。ご相談ください。


【注意!】


一本の注射で、ピタリと症状が収まる治療がある。という話を聞きます。が、重大な副作用を伴う場合があります。現在広く認められている方法ではないようです。治療に当たっては十分に医師と話し合い、作用や副作用など治療法の確認をして下さい。(ケナコルトの注射)


【将来の治療法】


朝一回の点鼻で、一日何の症状も出ずに過ごせる。そんな点鼻薬が発売を目指して治験に登場してくる日もそう遠くないようです。また、BCGのような予防薬も開発を目指しているようです。待ち遠しいですね。




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